SRCシナリオ感想



・誰が為に世界は廻る、最終話まで


今回は結構ネタばれが酷いので隠し。




〜七話〜


ストーリー的にこれまでの伏線が一気に処理される話。


ディーの村を襲った盗賊→ミリア
ミリアの記憶にあった盗賊→実は別口で、ミリアがそういう事を始めるきっかけ


分ってみればなんて事はない叙述トリックでした。
しかし、すっきりとこれまでの伏線を整理していて個人的に好み。
そして、実はミリア自身の兄貴だったレアの村を襲った盗賊団の団長と
仲良く会話するミリア。そこはかとなく、これまでの要素から
実はミリアが敵のボスなんじゃないのかなぁと、一つの可能性として
考えてはいましたが、うん。ちと辛い。


そして、そんな事は何も知らずに突入するディー達
地味に敵の本拠地のザコが強い。
正直増援を相手にして居るリソースの余裕が無いので
恐らくランダムで出現すると思われるザコを、確率の神様にお願いして
出現させないように進む感じで。セーブ&ロード万歳です。


で、どうにか敵本拠地を潜り抜けラスボス戦に突入。
ボスがSP使ってきます。更にSP回復とかね! SP戦慄は敵に使われると
恐い、特に気力リソースがダメージ or SPと限られていますし。
後、地味に主力である痛属性が封じられてちと欝。
痛属性耐性持ちなので、CTが出ないと普通に殴ったほうがマシな状態です。
最終必殺技マジ役立たずorz
それでも、クラウさんの防御UP、攻撃UPアビリティ+気合×2で
鬼畜モードと化した、ディーがガリガリと敵のHPを削ります。
まあ、何だかんだでチャージモードになってすごく恐い必殺技を
発射してきますが、セーブ&ロードで対処。上手く射程内に
味方を配置すると、チャージ用アビリティーを利用してきませんし。
そして、ぶち殺したところでミリア登場!
……まね、うん。こういうのを最悪のタイミングって言うんだろうなぁ。


ただ、ちらほらとバグが目立つのが残念。


致命的で無いものなら


何故かディーが閃光剣を4つ習得してたり
多分、システム変更のあおりを受けたんだろうなぁと推察。


無駄に剣スキル上昇させていたし……


後、七話エピローグにてメルファが放ったと思われる魔法ビームが
村人から発射されて居るように見えるシーンがありました。
仕様か、指定ミスかは分りませんが。


致命的な物ですと


C:\Documents and Settings\Owner\デスクトップ\tagatame_03_09\誰が為に世界は廻る\eve\chapter07.eve:1883行目
サブルーチンの呼び出し先ラベルである「戦闘アニメ_光大噴出命中」がみつかりません
1882: 戦闘アニメ_六芒星命中
1883: 戦闘アニメ_光大噴出命中 "" BeamCannon.wav
1884: Wtalk改 テストパイロット(ザコ) milia_trouble な、何!? セピア


なんて物が発生しました。
一応最新版の本体を導入してみましたが、改善されず。
仕方ないので


戦闘アニメ_光大噴出命中 → 戦闘アニメ_光噴出命中


に変更してプレイ続行。


〜八話〜
どうやら、Bルートのようで。


ん〜 ミリアの行動の言動が気になるかなぁ……


私って不幸、理不尽に両親殺されて!→両親が死んだ貴方なら私の気持ちが分るだろうから手伝え
→断る、お前俺の両親殺しただろ!お前は俺が切る!→そう、ぶっちゃけ貴方も私の兄を殺した仇だもんね?


なんつうか、ディーをどうしたいのかよく分からないなぁ……って印象。
どうせなら、退かぬ、媚びぬ、省みぬ! って感じで行動したほうが良かったなぁ。


結局、彼女にとってディーと兄貴、どっちも大切だったからこういうことになったのかなぁ。
しかし、最近まですげぇいい雰囲気だったミリアを親の仇と認識しても一切取り乱さずに
覚悟完了してしまうディーの決断の速さにちと驚く。
普通なら、嘘だ! とか そんな…… 事って! とか、そういうことを言うんじゃないかと思うけど
ただ、これまでの描写でかなり殺気立っていた事もあり、あんまし違和感は無かったです。


で、戦闘。
……効果の程が不明のSPが恐すぎるorz
後、膨大なHP、EN+リジェネーターの効果がね。もう……
とりあえずは、憎悪と思われるSPが発動。
(SRCの仕様では敵のSPは確認できない、後で調べたところ名前は憎悪で正しかったようで)
攻撃してみると、何この無茶なダメージ! レットゾーンジャン!
と嘆きながら攻撃してみるとHPが10残る。
ああ、これはイベント戦なのかと思ってそのまま突っ込むと死亡。

……どうやら、憎悪の効果はこっちのHPを強制的に10にするって事らしいです。
気を取り直してリプレイ
もう一つのSPは猛勇なのかなぁ、恐らく突撃+αなんだと思います。
で、MAP兵器無いからと突っ込んだら、アビリティー嘆きの門使って
覚醒モードだとぅ!? それでMAP兵器追加!
うわぁ、憎悪+MAP兵器は凄い恐い! 一気に味方がボロボロに!
クラウさんが友情覚えてなかったら詰んでたっぽい……。


とりあえずは、威力3000の必殺技別れの言葉を
かく乱+集中+セーブ&ロードで凌いだりと。本当に確率の神様に頼って頼って
どうにかクリア。


戦闘後イベントでは、こう血みどろ〜 な騙しあいに終始。
ああ、これは良い。戦闘前の彼女の言動は恐らくディーに対する
心理的な抵抗感を抱かせる事が目的だったのかぁ…… とか思ってみたり。


エピローグでは、戦いの後ディーと別れ
何だかんだで二人を止められなかったクラウとレアが
せめてもの償いとして、色々後悔しながら病人を救っている様子が描かれ
そのせいで仕事が減った医者の嫌がらせ、つか脅迫される。
即ち、この町を出て行かないと危ない目にあうぞと

……この時点でね。大体は予測できていました。
そして予想通りの結末を迎えてフィニッシュ。


ああ、アイコンの使い方上手いな〜 とか思いつつすっごくやさぐれたディーが
昔を回想するシーンに不覚にも涙がこぼれそうに……


で、センチメンタルになった悪人の末路。
それも転んだ子供を助けるような奴に訪れる結末は―――
まあ、言わなくてもいいでしょう。


そして、バッドエンドの表示を見て。
ああ、ごめんなさい。スカファン如きで欝シナリオ名乗ってごめんなさい
とか思いつつ。ああ、何処で選択肢ミスったのかなぁ……
どっからやり直せばいいのかなぁとか思っていたら


ぬぁに!? この後Aルートに進むだとぅ!?
つう訳で、凄く長くなったレビューはまだ続きます。




インターミッションの裏話によると
どうやらこちらのBルートが正式ルートで
Aルートはオマケのハッピーエンドって事らしいです。
まあ、確かに気合入ってて面白かったしなぁ。




〜八話〜
ちゅうわけで、Aルート。


好感度が高すぎて、ディーを優先して復讐を止めようとする妹。
妹のために、態々残虐な事をやってきた兄貴報われなさ杉


何だかんだで戦って、命を奪うことなく行動不能に。クラウさんによると
兄貴は治療すれば助かるようです。だがしかし、ここで話が終わっちゃしまらない!


ディーとミリアが会話して居る途中に兄貴が復活して、奥の方に!
それを追うミリア、何だかんだで動けないディー


そして、絶望先生となった兄貴は、今までレアの血を使って召還する
予定だった悪魔をさくっと、自分の血で召還しちゃいました。
うん、このシーンは兄貴に同情しちゃうなぁ…… 結果論とはいえミリア悪女過ぎる。


そして、自分がまいた種だからと必死で悪魔を倒そうとするミリア
その後は、お約束の展開。
しかし、綺麗過ぎるディーとミリアの顔を見ると凄く違和感を感じる自分がいたり。
なんかバッドエンドの二人の殺し合いが凄い印象に残ってます。無論良い意味で。


そして何だかんだで、悪魔を倒した後。
俺たちは同じように人殺しだからやり直そうぜ? といっちまうディーを見て
……バットエンドの彼はなんだったんだろうなぁと、ちょっぴり悲しい気分に。
なんだろうなぁ、ハッピーエンドルートというより出来の悪いコメディーを見ている気分になるのは
バッドエンドのインパクトが強すぎて、ハッピーエンドに違和感を覚えるせいなのかなぁ……。


とりあえず、クラウツンデレ自重しろw


何はともあれハッピーエンドはしっかりハッピーエンドしてましたが。
裏話の方でも触れられていましたが、バットエンドと比べると気になる点が多いかなぁと。


全体的な感想としては
ちょっと戦闘が確率頼みになっている一面があった印象。
多分もうちょい属性防御を上手く使えれば、もうちょっと
セーブ&ロードに頼らずともクリアできたんだろうなぁ……。
ただ、一見すると手に入る属性付加、防御属性付加アイテムの効果が
あんまり、EN消費の割りに強く見えなくて、尚且つ言霊の数の制限が
厳しいので、あんまり持ったままで置けないのが辛いところかなと。


ストーリー面ではもう文句なしです。特にBルート。
今までしっかりとキャラ描写されてきた主人公に対して
ここまで馬鹿一かつ王道の負の展開で突き抜けられると
主人公が可哀想とかそういうことを思わずに
むしろカタルシスを感じてしまいました。
最後に、ボル様にお疲れ様でしたと、楽しかったです。
この二つの言葉を送って、レビューを締めくくらせて頂きます。